ばんどう知子

上尾市議会議員のばんどうともこです。
文教経済常任委員会にて2泊3日の視察に行きました。
【行政視察について】文教経済常任委員会
1日目の視察→広島中央エコパーク視察へ
2日目午前の視察→【府中学園】広島県府中市視察へ
2日目午後の視察→兵庫県尼崎市視察へ(脱炭素に向けた取り組みについて)

視察3日目【大阪府箕面市
9月の一般質問でも取り上げた、大阪府箕面市ヘ学校給食についての視察に行きました。

お聞きしたいことが多々あり事前質問も多かったのですが…学校給食について全般の質問をおひとりで資料と共に説明してくださった担当者の方の【学校給食に対する熱意】が感じられる印象的な視察となりました。

とても見やすい資料18枚あります。これに沿って、説明してくださいました。

給食の地産地消を目指したきっかけは、市内農地面積が減少していく事に歯止めをかけるために始めたと言う事で、農業委員会の『農業振興課』と教育委員会の『給食推進担当』が一緒に取り組めるように【機構改革・意識改革】を行ったそうです。

各課に配置されていた栄養士さんを『箕面産と食の推進室』に集めて、農業振興課の一角に配置したとのことです。

視察前、上尾市の職員さんや栄養士さんに『地元野菜が何がいつできているのかわからなく…どのように農政課とやり取りすれば良いのか…?』と意見をいただいていたのですが、正にこの改革が必要だと感じました。

そして、市が予算を出し、農業公社を設立する。そこからがスタートだと感じました。

説明してくださった職員さん自らが、野菜の収穫などにも立ち会い苦労話もされていました。

2ヶ月前に献立づくり
1ヶ月前に農家さんに確認
1週間前に確定

天候不良の影響や予定外の野菜入荷など、農家さんとのやり取りが大変ではあるそうですが、お話をされる表情や言葉からは、熱意と愛情が伝わりました。

このように給食に関わる関係者の努力で

↓2012年に1%未満だった地元野菜使用率が、今では20%以上を超えているそうです!

低アレルゲン献立については、アレルギー対応を1991年~策定、改定を積み重ね…個別対応給食のかなり充実した箕面市だったようです。

ですが、個別に対応すればするほど、誤食、誤配の可能性は高くなり、アレルギー対応の子が危険になる恐れもあり、特定原材料の7品目(現在8品目)対応の『食物アレルギー等対応給食』に変更したようです。

この当時、個別対応だった保護者からの反発ヘの対応は相当大変だったそうですが、子どもたちの安全を第一に考え、決断されたようです。

低アレルゲン献立実施には、まずは1ヶ月だけやってみて、試行錯誤した事もお聞きできました。

2019年からは、全ての給食献立を『低アレルゲン献立』に変更となったようです。

学校給食施設に関しても、センター方式など検討はしたが、自校方式の方が費用はかかるがメリットが多いと言う理由で、自校方式となったようです。なるほどです!

エアコン設置されていない給食調理室が多い上尾市ですが…箕面市は全ての給食調理室にエアコン設置されているそうです!これも重要です!

上尾市では3つのセンター方式での給食施設建設を進める方向ですが…考え直すべき課題があると思います。
1時間半の説明でしたが、本当にわかりやすい資料と説明であっという間に終わりました。

上尾市が本気で地産地消や低アレルゲン献立に取り組んでいただけるのであれば、今回説明してくださった箕面市の担当者ご本人からリモートでも良いので、給食担当や農政課の職員さんは、ぜひ説明を聞いてもらいたいと思います。学校給食に対する熱意を生で聞いていただきたいです。

今後も学校給食については、行政の動向を注視し、意見交換もしていきたいと思います。

上尾市の子どもたちに安心安全で美味しい給食を提供できる体制構築をしていきたいですね。


学校給食に関するブログ


これまで視察した学校施設