ばんどう知子

上尾市議会議員のばんどうともこです。

上尾市内小中学校の学校給食施設の多くが老朽化していて、学校給食施設更新計画の基本方針が出されています。

現状を知るため、
西小学校  築49年 545人
西中学校  築49年 576人
東小学校  築55年 808人
学校給食施設の視察に行ってきました。

調理室に入るため、事前に検便調査も行いました。
かっぽう着、帽子、サンダル(2つ)、マスクなども保健課の職員さんが用意してくださいました。

午後からの視察だったので、西小学校では、食器洗いをしている状況でした。

食洗機の長さが短い為に、食器を事前洗いしてから食洗機に入れなければいけないそうで…4名の調理員さんの忙しさがわかりました。

550人分の給食を4〜5人で調理して片付けもするそうです。

調理機器は、老朽化すれば交換されているようですが…築49年の建物ですので、床の中心部が下がってしまっていたり、ゆかが滑りやすいとのことでした。また、下処理調理の泥水が上処理調理場に流れてきてしまうようで、水かきが大変とのことでした。

西中学校では、サテライト方式で、副菜や汁物の調理をしています。
食器洗いは、センターでやるので、片付けもなくきれいな状態でした。

西中学校は敷地も狭く、調理場を広げる事は難しい状況だと、校長先生からお話をお聞きしました。
校長先生が「他市での給食も食べてきましたが、上尾市の給食は美味しいです」と話された事が印象的でした。

東小学校では、800名の給食を作っているそうですが、築55年です。
床は、改修工事されたそうで、きれいな状況でした。

困っていたことは、水道管がサビているそうで、お湯が出る水道からサビが出た際、お釜に入らないように、毎回フィルターを付け替えているとの事です。

実際、フィルターが汚れているのを見せていただきました。
「1日でこれだけ汚れてしまうのですか?」
とお聞きしたら
「はい、1日です。毎日変えています」

との事で、驚きました。

配管の改修検討もされたそうですが、大きな釜6台分の改修は、給食提供を止めなければいけないほど大掛かりになり、日数がかかるとの事で、今の対応となっているそうです。

東小学校の給食施設は、雨漏りもしているとの事で老朽が進んでいると感じました。

どの給食施設も1番の問題は、エアコンが設置されていない事です!!!

昨日は比較的暖かかったですが…真冬は底冷えする寒さだそうです。

真夏は、窓も開けられない状況で、本当に大変です。と想像しただけで、過酷さが伝わります。

エアコン設置できない現状のひとつに、今の給食施設は密閉性が低いように建てられた施設でエアコン設置しても効かないのではないかと、調理員さんがお話されていました。

衛生管理上も問題だらけなのでは?と感じました。

この状況を改善するためには、築50年近い給食施設が多い上尾市において、もっと早くに更新計画を進めるべきだったと、行政の対応の遅さが問題だと感じました。

行政は、3つのセンター方式を提案していますが、センター方式には不安もあるので、大規模センターの視察にも行きます。

令和3年から稼働している『久喜市学校給食センター』は、12,000食で、子どもたちの給食満足度も高く、アレルギー対応、地産地消にも取り組んでいるとの事で楽しみです。

調理員さんも給食センターへ対しての不安もあるようで、説明が足りていないのだと感じました。

どの方式をとるにせよ、給食調理員さんの環境改善のためにも、早く更新計画を進めていただきたいと思います。

今の状況だと、子どもたちに給食提供できなくなる可能性も出てくるのではないかと不安になりましたが、給食調理員さん、栄養士さんから直接お話を聞くことで、子どもたちに美味しい給食を提供しようと日々頑張ってくれている事が知れました。

ご対応くださった多くの関係者の皆さまには感謝しております。

ありがとうございました。

一緒に視察に行った、津田議員と金澤議員と3人で写真撮りました♪

3月の市議会でも、学校給食施設について質問したいと思います。


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