ばんどう知子

2月4日に津田議員、金澤議員と共に久喜市学校給食センターに視察に行ってきました。

久喜市立学校給食センターは、市内31の小中学校、12,000食を提供する学校給食センターです。


令和3年8月から稼働していて、パンフレットに書かれていました特徴、重点取組をまとめました。


特徴1つ目は徹底した衛生管理システム 
徹底した衛星管理だということがわかる内容が15分動画にまとめられていました。YouTubeでもご覧いただけますのでぜひご確認いただければと思います。


特徴2つ目は最新の厨房機器
食材をカットするマイコンスライサーというものがあり、輪切りや千切りやいちょう切りなど効率よくできていると思いました。他にも、時短や食材保存の機器など整備されていました。


重点取組1 つ目は地産地消の推進
市内産のかぼちゃやネギやにんじんなど使用割合も年々増加しているようです。


30%超えには驚きましたが時期によっては40%近くいくこともあるようです。以前、大阪府箕面市を視察した際は、自校方式では25%くらいが限界だとおっしゃっていたので、センター式の方が伸びしろがあるのかなと感じました。


重点取組2つ目は食物アレルギー対応食の提供
食材アレルギー専用の調理室と盛り付け室が完備されていて、安心安全に対応されている事がわかりました。視察では、小麦粉を使用していないアレルギー対応食のカレーを試食させていただきました。

具も多く、とても美味しくいただきました。
給食提供容器はサーモス製を使用していて保温にも力を入れている事が分かりました。

センター内では3種類の給食を提供されているそうです。危機管理の観点からリスク分散と地産地消推進にも材料も分散した方が良いとの事でした。

上尾市では、3つのセンター式を計画されていますが、この点においては理にかなっているのではと思います。

実際の調理器具の体験をしましたが、想像以上に重く、大変だと感じました。

1釜1,000人分作れる窯だそうですが…上尾市のセンターを作る際は、窯の大きさをもう少し小さくした方が、調理員さんにとって良いのかなと思いました。

ちなみに、現在の上尾市の窯の大きさは、800人分に対して6釜あります。

食器洗いについては、上尾市は手洗いしていて大変そうでしたが、久喜市は食洗機なので調理員さんの負担軽減になると感じました。

毎年、全児童生徒へ「おいしさ」についてアンケート調査を行っているそうで、令和6年2月の調査では、94、3%の児童生徒が「学校給食がおいしい」と感じているそうです。


センターから1番遠い場所の学校は、配送距離19km、配送時間37分かかるそうですが、食管もサーモス製でできていて、温かい給食を提供できていて問題もないようです。

私が1番気になっている上尾市の給食施設の築年数ですが、久喜市の給食センター設立前の各学校の給食施設の年数をお聞きしました。
築47年の給食センターの老朽化の対応を考えた時に大規模センター化計画となったようです。
いかに上尾市の計画が遅いのか、おわかりいただけるかと思います。
築15年の給食センターは現在、民間企業が跡地活用事業として、使用されているとの事です。

上尾市の学校給食施設の築年数がこちらです。

センターだからできる事として、その日食べた給食の画像をホームページから見る事ができる事も、保護者にとっては嬉しい事だと思います。


他の自治体でも、SNSにて毎日の給食画像を投稿している自治体があります。
それは、上尾市でもぜひ取り入れていただきたいです。

久喜市給食HP↓
https://www.city.kuki.lg.jp/smph/kosodate/gakkokyoiku/kyuushoku/sanchi/kyushoku060617.html

施設内は、見学者用にも様々な工夫がされていました。

学校給食センターのこだわりは、市長の公約にも掲げていたそうで、素晴らしい公約を実現されたと思います。

視察の際、事前にたくさんの質問をさせていただきましたが、わかりやすく回答いただき、視察の対応も丁寧で、職員の方には本当に感謝しております。

令和6年9月の一般質問では、センター化の不安からセンターよりは小規模の親子方式はどうかと提案しましたが、12,000食を提供する久喜市立学校給食センターを視察し、センター化の不安も解消されました。

3月の一般質問では、市内学校給食施設と久喜市学校給食センターヘの視察をもとに、感じた事や今後の要望をしたいと思います。


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